MailchimpとKitは、どちらもメール配信と読者管理ができるツールです。ただし、選ぶときに見るべきなのは機能の数ではありません。
分かれ目は使い方のほうにあります。発信をほかの集客施策とまとめて管理したいのか、ニュースレター(メールで届ける定期刊行物)の成長と収益化までつなげたいのか。ここで向くツールが変わります。
Mailchimp
こんな人に
メール配信と読者管理を中心に、フォームや分析もまとめる
Kit
こんな人に
ニュースレターの発信から読者育成、収益化へつなげる
メール、フォーム、読者の分類、自動化、配信結果の確認をひとつにまとめたいならMailchimp。ニュースレターを軸に読者を育て、デジタル商品や有料購読による収益化も考えるならKitが候補になります。
Mailchimpは総合型のメール配信ツールです。メールの作成と送信に加え、読者情報、タグ(読者に付ける目印)による分類、登録フォーム、自動配信、配信結果を同じツール内で扱えます。たとえば、資料請求とニュースレター登録の両方を受け付け、読者を分けて配信したい運用に向いています。
Kitはニュースレターを軸に、読者との関係を育てることを重視したツールです。メール配信だけでなくデジタル商品と有料購読を扱えるため、発信そのものを活動の中心に置きたい場合に向いています。なお、Creator NetworkとPaid Recommendationは、ほかの発信者とのつながりを通じた読者獲得や収益化を考えるときの追加材料です。通常のメール配信機能とは分けて検討しましょう。
| 比較ポイント | Mailchimp | Kit |
|---|---|---|
| 運用の中心 | メール配信、読者管理、フォーム、自動化、結果確認 | ニュースレター、読者育成、デジタル商品、有料購読 |
| 無料プランの主な範囲 | 最大250件の連絡先、月500通、1日250通まで | 最大10,000人の有効な固有購読者、送信数は無制限 |
| 自動化で見る点 | プランごとの段階数 | 無料プランで作れる自動化と連続メールの数 |
| 読者データの移行 | CSV、表計算ソフトからの貼り付け、連携アプリで追加・更新 | 他サービスやCSVから取り込み、CSVへ書き出し |
どちらにも自動配信はありますが、プランによって扱える範囲が違います。「登録後に1通送れればよい」のか、「読者の状況に応じて複数段階に分けたい」のか。先にここを決めておくと比べやすくなります。
MailchimpのEssentialsでは、1つの自動化フローに最大4段階を設定できます。StandardとPremiumは最大200段階です。読者をより細かく分ける高度なセグメント機能もStandard以上にあるため、複数段階の配信を作るなら必要なプランを確認しておきましょう。
KitのVisual Automationsでは、フォームや登録ページからの登録、タグ、連続メールをつなぎ、読者の行動に合わせた配信を組み立てられます。ただし、無料のNewsletter Planに含まれるのは、1つの基本的な自動化と1つの連続メールまでです。無料で扱える読者数の多さだけで決めず、必要な自動化の数もあわせて確認してください。
Mailchimpは保存する連絡先数を基準に料金が決まり、プランと連絡先数の段階によって月間送信上限も変わります。Kitの有料プランは購読者数で価格が変わります。数え方が違うので、表の最安月額を並べても比較になりません。「何人分のデータを保存するか」「月に何通送るか」「どの自動化まで必要か」を一緒に見てください。
| 項目 | Mailchimp | Kit |
|---|---|---|
| 課金単位 | 連絡先数 | 購読者数 |
| 無料の入口 | Free: $0 | Newsletter Plan: $0 |
| 最安有料 | Essentials: $13/月から | Creator: $39/月から |
| チーム向け | Standard: $20/月から | Creator Pro: $79/月から |
| 大規模 | 公開された該当プランなし | 公開された該当プランなし |
注意
2026年7月22日に確認したGLOBAL向けの参照情報で、いずれも米ドルの月払い開始価格です。Mailchimpは地域、通貨、連絡先数で実際の金額が変わり、Kitは購読者数とプランで変わります。申し込み前に公式ページで確認してください。
MailchimpのFreeは、最大250件の連絡先、月500通、1日250通までです。フォームと登録ページも試せるため、小さなリストへ少ない回数を送る入口として使えます。Mailchimpでは購読中以外の状態も連絡先数に含まれる場合があるので、保存する数と送信数は分けて確認しましょう。
KitのNewsletter Planは、最大10,000人の有効な固有購読者まで無料で、送信数は無制限です。フォーム、登録ページ、デジタル商品、有料購読も含まれます。一方、自動化は1つの基本的な自動化と1つの連続メールまでです。無料で使える購読者数と送信数は大きいものの、自動化の広さは別の条件だと考えてください。
Mailchimpは、ニュースレターだけでなく、フォームからの登録、読者の分類、自動配信、配信後の結果確認までを同じ流れで管理したいときに選びやすいツールです。複数段階の自動化や細かな読者分けが必要なら、月額だけでなく、Standard以上で必要な範囲がそろうかを見ます。
Kitは、定期的なニュースレターで読者との関係を育て、その先にデジタル商品や有料購読を置きたいときに合います。無料プランの購読者数と送信数は広い一方、複数の自動化が必要なら有料プランまで含めて比べるのが現実的です。
現在の読者データを移す場合、どちらもCSVを使った取り込みを候補にできます。Mailchimpは表計算ソフトからの貼り付けや連携アプリにも対応し、Kitは購読者リストや分類したグループをCSVで書き出せます。移行前に、今のデータをどの形で取り出せるかを確認しておくと、移し方を決めやすくなります。
Q.無料プランだけで選ぶならどっち?
A.小さなリストでMailchimpのメール、フォーム、配信結果の確認を試すならMailchimp、多くの購読者へニュースレターを送る入口を重視するならKitが候補です。ただし、Kitの無料プランは自動化に範囲があるため、購読者数だけでは決められません。
Q.自動配信を重視するならどっち?
A.自動配信の有無ではなく、作りたい流れとプランを組み合わせて比べます。MailchimpはEssentials、Standard、Premiumで設定できる段階数が異なります。Kitはフォーム、タグ、連続メールをつなげられますが、無料プランでは自動化の数が限られます。
Q.他のメール配信ツールから移行できる?
A.どちらもCSVを使った取り込みが候補になります。Mailchimpは表計算ソフトからの貼り付けや連携アプリでも連絡先を追加・更新でき、Kitは購読者リストや分類したグループをCSVで書き出せます。
確認日: 2026-07-10(記載の各公式ページで確認。価格などは変わることがあります)
Mailchimp
Kit